アジアシリーズ2008 11.13-11.16 TOKYO-DOME

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【コラム】 韓国で野球観戦を楽しもう!

 日本との距離が近く、近年の韓流ブームでさらに身近になった韓国。韓国を訪問する方の大半が首都・ソウルを訪れると思うが、そのソウルではいつでも気軽に野球観戦を楽しむことができる。1リーグ8球団制の韓国プロ野球。うち2球団がソウルの蚕室(チャムシル)球場をホームグラウンドとして共同使用し、シーズン中であれば月曜日を除き、地元2チームのどちらかが必ず試合を行っているからだ。奥さんのドラマロケ地ツアーに付き合わされたお父さんや、彼女のエステ三昧にうんざりの彼に、ぜひ韓国観光の目玉として韓国プロ野球観戦を入れていただきたい。野球場はもちろん女性でも安心して足を運べる場所で、カップルのデートスポットにもなっている。

 蚕室球場は30,500人収容の国内最大規模の球場で、スタンド最上段からの眺めは昔の後楽園球場ジャンボスタンドを思わせる。グラウンドは天然芝で中堅122m、両翼100m。

 最寄りの地下鉄駅を出ると、そこはレフトスタンド後方。出店から韓国風のり巻きやするめを売るおばちゃんの声が聞こえてくる。試合前の腹ごしらえは場外で買うもよし、球場内でコリアンファストフードのうどんや(韓国語でもうどんは「うどん」) ジャージャー麺、またハンバーガーチェーンやホットドッグのお店で調達するのもいいだろう。野球観戦の定番といえば生ビール。かつては球場でアルコール類の販売は禁止されていた、今はオッケー。蚕室球場では売店での販売はもちろん、日本同様にタンクを背負ったお兄さん(お姉さんはいない)が、場内を練り歩いている。

 さぁ、試合開始。そこでまず驚くのが既にスコアボードの1回表の欄に「0」が入っていることだ。韓国では当該イニングが始まる前に「0」を表示。慣れない日本の野球ファンは「どっちの攻撃?」と混乱するかもしれないが、そんなところでも異国を感じていただきたい。スコアボードはすべてハングル表記だが、選手名がわからなくてもプレーと派手な応援で楽しむことができるだろう。

 応援の中心は内野自由席(ソウルの場合LG戦のみ外野)。内野自由席の料金は土日ゲームでも7,000ウォンほど(約840円)と日本に比べると安価だ。応援定番アイテムは棒状の風船。各チームのロゴがプリントされ、浮き輪のように何度でも空気の出し入れができるので、コンパクトで野球観戦のおみやげにも最適だ。2本セットの風船を打ち鳴らすと、思いのほか大きな音が出て、叩いているだけで楽しくなってくる。

 応援団は球団から契約の応援団長とチアリーダー(通常4名)によって構成され、ソウルの蚕室球場に限りビジターチーム側も遠征してくるので、一、三塁どちら側でも熱い応援ができる。スタンド内に設けられたステージ上で応援団長が指揮をとり、ステージ横のスピーカーから大音量で応援のリズムや、韓国のスタンダードナンバーが繰り返し流され、たとえ野球に興味がなくても盛り上がれるのが韓国の球場の特徴。イニング間には一、三塁両側でチアリーダーが踊り、とてもにぎやか。ナイター時には8回に応援団が線香花火を配り、みんなで火をつけて左右に振る応援(?)など、日本では味わえない楽しみもある。ライターを隣の観客に借りるのも野球場ならではのコミュニケーションだ。 (ちなみに場内は禁煙)。

 韓国では野球場以外でグッズの購入は困難で、全チームのグッズが揃っているのは蚕室球場の場外ショップのみ。試合が終わったら観戦記念にグッズを買い求めるのもいいだろう。試合後には場外に屋台が立ち並び、多くの観客が深夜まで韓国焼酎を酌み交わし、野球談義に花を咲かせている。

 言葉がわからなくても気軽に手頃な価格で楽しめる韓国プロ野球。このKONAMI CUPアジアシリーズで間近にした韓国のプレーヤーたちに、次は現地韓国で声援を送っていただきたい。

※1ウォン=約0.12円

■室井昌也
1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でもコラムを毎週韓国語で連載している。アジアシリーズでは地上波中継局への情報提供、執筆などのほか、アジアシリーズプロモーションの一環として『韓国プロ野球トークライブ』を11月11日(土)に実施する。
■関連リンク
韓国プロ野球応援サイト ストライク・ゾーン
http://www.strike-zone.jp/